魔女の秘密展に行ってきた
魔女の秘密展が、とうとう東京に来たので、行ってきました。
内容は、おどろおどろしい部類に入るでしょうね。
魔法少女に憧れたちびっ子がうっかり入った暁には
トラウマになることは間違いないでしょう。
てか、親子連れなんて、いなかったし。
構成は、4部になってました。
第1章は、「信じる」
中世から近世にかけて、魔女は禍を引き起こす存在だと信じられいました。
そのため、魔除けや護符などが展示されていました。
また、錬金術についての展示もありました。
第2章は、「妄信する」
それまでは恐れられつつも受け入れられていた魔女の存在が、
近世に入り、糾弾されるようになりました。
この時代は、変革や技術の向上により、人口が大幅に増えました。
しかし、人口密集で疫病が流行したことから、不安のはけ口として
魔女が断罪されるようになったと言われています。
黒死病と言われたペストが大流行し、魔女の仕業と言われていた。
また、印刷技術も向上したことで、
魔女の知識が広く伝わるようになり、密告も増えました。
その魔女の関する書物や絵画がメインの展示になっています。
魔女の見分け方、魔女裁判の手続きなどが書かれているそうです。
これ考えた奴、絶対厨二病だよな。
第3章は、「裁く」
ここで、いよいよ魔女狩り、魔女裁判に関する展示です。
…まあ、ほとんどが拷問道具と処刑道具の展示だけど。
魔女であることの証明は難しく、根拠は本人の自白によって裁かれてました。
密告がメインだけど、薬草に詳しいとか、信憑性が乏しいもんばかり…。
自白させるため、拷問にかけ、最後には魂を浄化させるため
火あぶりの刑にかけられました。
魔女狩りの被害はヨーロッパの各国で数百人から数千人にわたっています。
でも、群を抜いてひどいのは、ドイツの25,000人でした。桁が違う。
第4章は、「想う」
科学技術が発達し、病気や天災のメカニズムがわかるようになってからは
魔女裁判も廃れていきました。
現代では、魔女がモチーフとなる作品が数多く作られています。
そのミステリアスな存在が人々を惹きつけるのでしょう。
魔女に関する作品の展示になっています。
ということで、魔女の秘密展は二次元寄りなキラキラな展示ではなく、
史実に基づいた残酷な歴史が語られていました。
無知ほど恐ろしいものはありませんね。
病気でも災害でも全て魔女のせいにするのですから。
また、誰かのせいにしなければならないほど、
人間とは弱い生き物なのだなと思いました。
まあ、魔女狩りでは私怨によって、密告されるケースもあっただろうから
この時代では、うっかりご近所トラブルも起こせませんな。
トラブルを起こしたが最後、魔女として火刑に処されてしまう。
(男ならそもそも疑われずにすんだだろうが。
ヨーロッパにおいては、魔女狩りは過去の物となりましたが、
最近のネット記事等では、アフリカやインドの貧しい村では、
黒魔術が信じられていて、魔術師と疑われた子供が捨てられるニュースや
魔女と疑われた女性が暴行され殺害されるニュースなどありました。
この世で一番恐ろしいのは無知な人間かもしれない。
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